Jalan Jalan

マレーシア、タイから発信するアジアお気楽情報サイト

Tag: ロシア

ランボーを超える漢

ウクライナでの惨劇を目の当たりにするたびに悲しい思いを募らせるカミさんが 「Junが行くしかないよ」 と言った。 「ロシアに?」 と聞き返すと 「もうプーチンを止めてきてよ。もう、ほんと、行ってきて!」 と真っ直ぐオイラの目を見て言う。 なんだろう、プーチンを止めに行ったら帰って来れないのは間違いないのに。 しかし、ほんとに「Junならプーチンをやっつけられる」と思っているなら、カミさんと知り合った15歳からの47年間で、オイラは物凄く強い漢だと思わせたわけで、それはそれでエライことだなと思った。

スダのロシア人

久しぶりに自宅の隣の通りにあるスダレストランというタイレストランでカミさんと飲んだ。 相変わらず値段お手頃だし、今は観光客で満杯ともならないので料理も熱々で美味しいし、ビール一杯飲みに来るにはいいね、と話していた。 店を見渡してみるとロシアに帰れなくなった風の客ばかりだった。タイへの入国元は、1位マレーシア、2位中国に次いで3位がロシアで、現在も相当数のロシア人が滞留しているらしい。

解けない問題

SNSやメディアの討論を見ていると、今回のロシアのウクライナ侵略を発端に防衛についても様々な意見が交わされている。 それぞれ難解な用語や歴史事例を交えながらなのだけど、詰まるところ 「誰かがこちらの自由や人権を暴力を使って奪おうとしたら・・・」 「察知したら殴られる前に殴って暴力を振るえないようにしておく」 「殴られたら奪われないように抵抗する。怪我したり最悪死ぬかも知れないけど命より大事なものだから抵抗する」 「殴られたら降参する。自由や人権を失っても死ぬのは嫌だから手放す」 「殴られても降参しない。降参しても結局殺されるのだから戦った方がいい」 「殴ったらお前もひどい目にあうよ、とわかるように同じくらい酷い乱暴者を雇っておく」 みたいなことなんだよね。 「もしも・・」と訊かれて答える対応と、実際に自分や自分の家族に降りかかった場合の対応がまた違うかも知れない。 本当に真剣に考えるよ。 人類の長い歴史の中に天才もたくさん登場しただろうに、それでも誰一人この問題に終止符を打てていないんだからね。

く、暗すぎる・・

新型コロナという現代史に刻まれるような世界的な災いを体験しつつ、今度は大国ロシアによる独立国ウクライナへの侵略戦争を目の当たりにし、その足下を震度6の地震が襲うという、いったい今の状況は何なんだろうかと立ちすくむばかりだ。 数日前には中国南部で旅客機が墜落事故を起こしたというのに、そのニュースが入る隙間もないなんて。 何か明るいニュースはないものかと「最近の明るいニュース」でググってみたが、出てこなかった。 そうか、報道とかジャーナリズムっていうのはその逆を取材し、伝えるのが仕事だということか。 そう言えば、毎日のカブとの激しめの散歩の効き目か、体重が少し減少傾向にあるよ。 ね、こういうのはまるで伝える価値がないよね。

ユニクロの失敗

3月7日にロシアでの営業継続を発表し、各方面から批判を浴びて3日後に慌てて営業停止に切り替えたユニクロの対応に世界的な不買運動まで起こっているらしい。 SNS上のハッシュタグ「#boycottUniqlo(ボイコットユニクロ)」には、海外の消費者から、 《人間の悲惨さの前でのあなたの欲望は私をウンザリさせます》《私の家族はユニクロから購入しなくなります。安くてかっこいい商品。しかし、道徳的なコストの価値はありません》《恥を知れ。人権の観点はありません。ユニクロにとっては儲かるだけが大事》《ユニクロがまだロシアにいるのはなぜですか? 私は今あなたをボイコットしています》 といった批判が上がり、営業停止発表後も、 《ユニクロがロシアでの事業停止しますってやつ、ダサすぎる。戦争反対なら最初から停止しとけや》《ロシアの前にウイグルの問題もありましたよね。名ばかり管理職の問題もありましたよね。口では色々耳触りの良いことをいえるが、これらを考えたら利益優先な社風が見て取れる》《今さらロシアでの事業を一時停止しても顧客の印象は変わりません。ウイグル人の強制労働と共にますますファストリ、柳井さんの印象が悪くなりましたね》《ロシアでの販売辞めたのは、ルーブル払いで収益化が出来ないからか。ほんと金の亡者だな。二度とユニクロでは商品は買わない》《批判殺到で強気姿勢を貫けなかったんだね。無様だね。言い訳も聞き苦しい》《ユニクロは信念のない企業だったということ。どれだけ批判されようが自分たちの言ったことに信念があれば事業を継続し続ければよかったのに、これでは批判され続けた結果営業停止に踏み切ったとみられかねません》《ロシア事業継続発表時には「衣料品は生活必需品だから撤退しない」と言っていた。柳井氏の言うとおりなら現在もなお、衣料品は生活必需品であることに変わりはないのだから、撤退はないはずだ》 莫大なマーケティングコストを投じて積み上げてきたブランド価値もまさに一夜にして失墜してしまう。 競合であるH&MやZARAが早々にロシアでの事業中止を発表したため、「チャンス」と踏んでしまったんだとしたら柳井会長も情勢を見誤ったもんである。 ユニクロでは柳井会長はまさに専制君主。「会長、それはやめましょう」と言えるものがいなかったとすると、プーチンと似たような経営環境なのかも知れない。 ウチはワンマン社長だ、という人は避難路を確保しておきましょうね。

結局幼児に

毎日ニュースのトップで市街地の爆撃シーンや泣き叫ぶ子供の姿を見るのは嫌だねぇ。コロナとの付き合い方がだんだん見えてきて少し気持ちが安定し始めてきたところで今度は戦争とエネルギー危機による生活への影響。後から後から攻められる、気持ちの休まらないここ数年。 それにしても「平気で嘘をつく」「他人のものを暴力で奪う」 全世界78億人の、ほんの一握りのリーダーとして上り詰めた人間の成れの果てが結局聞き分けのない幼稚園児と同じというこの不条理。 すぐにデマに踊らされる人々はいるし、何が真実かを見抜く目を持つことは本当に難しいけれど、これからますます大事になっていくよ。

核議論へ。

「核があればロシアはウクライナに侵攻しなかった」故に「多くの人命が救えた」 という論理から非核三原則の立場に立つ日本が「核保有」や「核共有」に関して 「議論してもいいかどうか」 が議論されている。 ツイッターを見ていると本当に様々な意見がある。中にこのようなリアルタイムアンケートを実施しているユーザーもいた。 8割のユーザーが核保有、または核共有をすべきと回答していて驚いた。戦後今まで日本人がこんな意見を持つことはなかっただろうが、ウクライナの惨状を見て一気に傾いたのだろうか。 昨夜はカミさんとも夕食時にこの話をしたが、すぐ隣にロシアと同じ思想を持つ北朝鮮や中国を持つ日本としては 「明日は我が身」 と想像すると侵略されて殺されないための「核抑止」は必要なんじゃないかと思える気持ちはわかる。 だけどさ、もうこれ以上、領土拡大とかいいじゃんね。これだけ世界がグローバルにつながってどこにいても仕事ができる。「国境」にとらわれているのはもはや時代遅れの為政者たちだけなんだよ。

私は神だ。

「何が、ウェスタンコミュニティだ。『嘘の帝国』がっ・・」 とプーチンが吐き捨てる映像を見て、自分自身を崇高な理想の実現に突き進む「神」に域にまで持ち上げてしまっているんだろうと思った。 「西側」「自由主義」という愚衆民に壊されたかつての世界に冠たる強大なソヴィエト連邦を我が力で再興し、世界の秩序を再構築して我が崇高なる思想を持って明るく素晴らしき世界を作り直すのだ。それこそが我が使命であり、そのためには犠牲は厭わない。今私に反抗している愚民も結局は幸せになるのだから私は信念を曲げずに鉄の意志でやり遂げるのだ。 こうして虚ろな目であっちの世界に行ってしまったら、もう交渉や話し合いは通じない。話し合いはお互いを人間として認めていないと成立しないから。 世界中の反戦デモも、経済制裁も、一般市民の犠牲も、国連決議も全く堪えない。 地下鉄にサリンを撒いたテロリストも自分を神に持ち上げさせていた。 戦略核を撃ち落とすのは東京だ、なんていう恐ろしい噂もある。 人間の精神は弱い。だから専制君主は怖い。

Back to top