貧乏日本の行方

シンガポール駐在で出産する知り合いが、シンガポールの生活費の高さにため息をついていたらしい。 若い夫婦二人住まいのアパートで家賃が月40万円。食費が20万円。共働きなので出産を機にサポートしてもらうメイドさんが20万円。 何か生活用品を購入したりする前にベースで月80万円かかる。普通に生活しようと思ったらまあ最低でも100万円が必要。要するに年収1000万円以下では住めない国シンガポールだ。 日本は年々、平均年収が下がり続け、シンガポールなんか遥か遠く先の国だが、最近ではタイやマレーシアの現地人件費と肩を並べるようになってきた。参院選の争点の一つが「給料を上げる」になっているが、このまま行けば間違いなく近いうちにタイ、マレーシアには抜かれ、ASEAN各国の中でも「人件費の安い国、日本」として海外案件の外注先になるだろう。 それでもITやAIなど数学系を出たエンジニアは別格だ。世界中から需要があるし、先日我が家に来たIT社長も 「新卒に毛が生えた程度でもAI系だと年収5000万円言ってくる。そこをなんとか4000万円でお願い!」 って頭下げて採用するレベルと言っていた。 彼自身も4歳の長女には自ら数学を教え、すでに小学校5年生まで修了したと言っていた。 どの領域に進むかで天と地ほども生活が変わってくる時代になってきた。