杉並、松庵の実家のすぐそばに子供の頃から通っている「高橋」という小さな菓子店がある。
自家製の和菓子、海苔巻きや稲荷寿司の他、袋菓子や駄菓子などを売っていて、一時帰国すると必ず寄っては松露や揚げ煎餅、柿ピーなどを買う。
山森家では祖父母、父母、弟と一族皆ここに世話になっているので店の引き戸を開けると二代目の女将さんが
「あら、帰ってきたの? 日本は寒いよねぇ」
と声をかけてくれる。
今回も西荻窪駅からの帰り道に寄ってみると、老夫婦の先客がいた。
何やら話しているようだったので、品物を選びながらそのお爺さんの顔をチラッと見上げると
大竹まことさん
だった。
ジャージ姿に無精髭で芸人オーラを完全に消し去っていたが、チコちゃんで見たばかりだったのですぐにわかった。きっと奥様と和菓子でも買いに来たのだろうが、こんな(と言っては高橋に失礼だが)ところで見かけたのでちょっと驚いた。
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凪の休日
