ハノイ冷たい雨
Name: 朝田 光 (2004年4月2日)
Date: 04年4月02日 17時28分51秒
ハノイに来ている。ダナンを定刻の1時間遅れで飛行機が出発し、結局ハノイに着いたのが11時。慣れているとは言えやはり遅延されると気分が萎える。
ハノイに着いたときからそぼ降る雨。日本の秋のような気候だ。雲が低く垂れ込め全体的にうすぼんやりと暗い街並みが見える。
ハノイの印象はやはり「暗い」が一番合っている。前にも書いたことがあるがサイゴンの蛍光灯を中心とした白のイルミネーションではなくハノイは白熱灯の赤が夜の印象でもある。だからと言うわけではないがハノイに来るといつも心が重たくなる。さらに久しぶりのそぼろ雨である。もちろん傘など持ってきていないから雨の中を昼食を取るために黙って歩いた。肩に雨が当たる感覚は久しぶりだし、サイゴンの灼熱から比べると涼しいを通り越して寒いくらいの陽気に体もうまく反応しない。
寂しい雨はいつも心の中まで染み込んでいく。自分の感性の棘にこの雨が鋭い痛みを与えているようにさえ思われてしまう。
鳥インフルエンザでサイゴンは未だにまともな鶏が食堂に出ていないと言うのに、このハノイではすでに鶏うどんやら鶏の丸蒸しなどがそこら中に出回っている。ちょっとレストランの奥を眺めてみると今まさにつぶした直後の鶏の羽をむしっている。サイゴンが神経質すぎるのかもしれないが、ハノイとサイゴンで何もかも違いすぎる。
鶏だけではない。もちろんサイゴンでも卵を販売してはいるが、ハノイのようにうどんの上に生卵をかけるほどにはいたっていない。サイゴンで手羽先の唐揚が食べたいと騒いでいたが、ハノイの日本食レストランではもうあるのかもしれない。

朝食を取ったダナンも良く考えてみたら鶏がメニューに載っていた。夕食は中華レストランで北京ダック。そういえば何も考えずに食べていた。ただあれだけフォギャーが食べたいと言ってたのに、朝食から結構ヘビーな豚の骨付き肉うどんを食っていたのは結局怖がっていたせいだろうか。最近自分の思考回路が良く分からなくなってきている。どうも疲れているらしい。
ハノイに来ても事務所とホテルの往復。そして夜は夜でディーラーの親父との接待夕食。確かに一回はまともな市内観光をしたが、結局それ以降は見る景色はどこも変らない。観光ガイドに乗っている立派なレストランなど行くチャンスも無い。日ごろの食事の60%はビニール製の小さい椅子に座ってステンレスで覆われたテーブルで食事をする。今まで一回もひどい下痢になったことは無いが、それでもそこらのカチワリ氷入りビールをたらふく飲まされ、その後はベトナム焼酎(焼酎と言っても度数は40度を超える)をイッキで飲まされる。その後ディーラーの気が向いたらローカルカラオケ。どうも日常生活がワンパターン化している。その毎日の繰り返し。確かに朝田で無いとできないこともあるだろうが、朝田だから出来ていないこともたくさんある。
どうも矛盾を感じる毎日の繰り返し。こんなことでいいのかと思いつつ、今日も永遠のループの中に身を投じる。
これで疲れていないと言う方がもしかしたら逆に神経がどうかしているのかもしれない。
つ か れ た。