携帯電話の怪

Name: 朝田 光 (2004年3月9日)

Date: 04年3月09日 15時28分59秒

今日のJunさんの一言に携帯電話の話が載っていた。確かにカラオケなどで携帯が鳴ると私もどこぞのトイレやら廊下の隅など探し回って大騒ぎになる。
ここサイゴンのラウンジはカラオケがある店が少ない。最近カラオケを入れる店が多くなって入るが、主力はやはりアオザイを着た女性と静かに会話を楽しむことにある。だからカラオケに行きたい人は、カラオケのあるバーに殺到するので、自然同好の士がカラオケ派なりラウンジ派なりに分かれてしまうのが特徴だ。
私はもっぱらラウンジ派。昔から人前で歌うのは苦手だし、ましてや余りうまくも無い人の歌に拍手するのはどうも私のダンディズムに反する。だからここ数年カラオケで歌ったことは無い。日本へ帰ったら困るだろうな。

さてカラオケバーはさておいて、ラウンジの場合携帯がなったらどうするか。色々な人がいるが、ラウンジはカラオケと違いバックミュージックもイージーリスニング。店全体も基本的には穏やかで、別にその場で携帯に出ても何の支障も無い。もちろん東京の家族から電話がかかり隣でベトナム人が馬鹿騒ぎをしているのなら別だが、私はその場で携帯を受ける。面白いのは携帯に出ている時のラウンジの女の子の反応である。彼女たちは一応黙ってこちらの会話に邪魔にならないように配慮するが、会話をじっと聞き入って何について話しているかを類推しているのである。この間もバレーボール青年から携帯に電話がかかった時も、相手がバレーボール青年とすぐ見破ったし、彼が忙しくて来られないこともすぐに分かってしまった。彼女たちは結構勘が良いのである。
こういったとき一番困るのがラウンジで飲んでいて、他のラウンジからお誘いの電話が入る時。このときもちろん彼女たちの勘の良さは抜群だからラウンジで聞いてる方も、電話をかけた方も両方とも分かってしまい、とたんに両者とも機嫌が悪くなる。飲んでいても落ち着かないし「帰る」と言っても次の店に行くのだろうと勘ぐられてしまう。これも困ったものだ。



以前話したがラウンジの女の子はやたらに人の携帯を触りたがる。もちろん自分の携帯に電話して番号を確認するものもいるが、嫉妬のベトナム、必ずメッセージやら着信記録をチェックする。最後はアドレスまでチェックする輩まで出現する。君たちの恋人でもないのにねえ、人のプライバシーについては全く無頓着なのだ。それとは逆に自分の携帯は決して触らせない。この間あまりにしつこく私の電話を弄り回していたから彼女の携帯を取り上げ適当な日本人の名前を見つけ出し電話をかけてやった。しかし彼女ニコニコ笑うばかり。彼女の電話はカード式でその時残高不足で電話がかけられない状況だったのだ。貧乏人は得をする。

ベトナムでももちろん着信メロディーは流行っている。自分の好きな音楽を着信したり、最新式では呼び出し音の変わりに「着歌」も出てきている。私のついこの間までの着メロは「ミッションインポッシブル」。ベトナムでビジネスをやること事態がミッションインポッシブルだからだ。
この間びっくりしたのが動物の鳴き声で呼び出し音としているもの。いきなり後ろの席で鶏が鳴いたのである。このご時世、ただでさえ鶏には神経使っているのにこのラウンジでも隠れて鶏を飼っていたのかとじろりと後ろを眺めたら携帯電話だった。冗談にしてはよくできているが、これはもしかしたら公安(警察)に職務質問されるぞ。





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