ゴルフの話
Name: 朝田 光 (2004年3月9日)
Date: 04年3月09日 10時03分43秒
こんな話をしても女性読者や興味のない方も多いだろうが、まあ聞いて欲しい。
過去7年間東南アジアの色々なところでゴルフをするチャンスがあった。ただルールにうるさい方からすれば私のゴルフは完全ルール無視のチャランポランなゴルフなので、その腕前を自慢するものではない。何しろ楽しい時間を過ごせればいいので、やれチョコレートだの何だの賭け事になるゴルフは性に合わない。
こんなゴルフだから全てがいい加減なのだが、東南アジアのゴルフ場もいい加減なところが多い。
フィリピンは流石にアメリカの影響を受けているのでマニラ近郊には多くのゴルフ場がある。特に街のど真ん中にあるマニラゴルフコースは気品があり、会員権も一時1億6千万円をつけたほどの特別なゴルフコースである。そんなフィリピンのゴルフ場であるが、ショートホールがブラインドのところが多い。ブラインドというのはティーショットからグリーンが見えないところのことをいい、プレイヤーがショットをしても一体グリーンに乗っているかどうかが良く分からない。ここが実は味噌なのである。
ある日本人の役員がフィリピンでゴルフをやった。この日本の会社結構有名で名の通っている会社だからフィリピンの取引先であるフィリピンの会社は一生懸命接待する。彼はゴルフ好きで各々の会社からゴルフの接待を受けた。5日目で明日帰るという日、最後のゴルフを接待された。そこの4番ショートホール、名物ホールでここもブラインドホール。打ち上げ150ヤード。彼は6番を持ちフルショット。ボールはどうもグリーンを捉えたようだが、ボールの上がり方からしてどうも手前に落としてかなりの距離をパターで打たなければならないように見えた。しかしグリーンで待っているキャディーから歓声が上がる。「ホールインワン」キャディーが口々に叫んだ。

しかしこの役員喜ぶ様子も無く「今週で5回目のホールインワン。キャディーに言ってくれよ。おれはまともなゴルフがしたいんだ。」
実は接待する方がキャディーと結託してブラインドホールをいいことに、飛んできたボールをキャディーが摘み上げてホールに入れたのだ。ただこの接待方法、各社が同じようにやってしまったため、一週間に5回もホールインワンとなってしまった。確かにこれが本当だとしたらギネスもんだよね。
インドネシアではキャディーが裸足でついてくることが多い。危ないように見えたので地元の駐在員にそのわけを聞いた所
「ミスショットしてボールがジャングルの中に行くだろう。彼女たちは探す振りをして足でボールを摘み上げる。そして打ちやすいところにそっと運んでくる。そしてプレイヤーにそっと『旦那、打ちやすいでしょう。チップお願いしますね』と囁くのだ。」
確かにボールを手で拾い上げていたら他のプレイヤーから文句が出るが、足で摘み上げてそ知らぬ顔で歩いていたら分かりにくい。色々な商売の方法がある。
これに似たことはミャンマーのキャディーでも起こる。ミスショットしてボールはラフへ。すると猟犬のようにキャディーが素早くボールの落下位置まで走って行き、プレイヤーがボールのところにつくと打ちやすいところにボールがある。しかも草を重ねてまるでティーアップした状態になっており極めて打ちやすい。ここで初めて80台が出たと喜んでいた先輩がいたが、確かにいつもの実力よりは10は簡単に縮められる。
ベトナムのキャディーは最近日本語ブーム。ナイスショットを打つと「素晴らしい」と言ってくれ、池に入ると「いけ。」と叫ぶようになった。確かに日本語が聞かれるのはうれしい。ただこの間日本語について質問された。
「日本人、ショットを打った後『あれ』って言います。この『あれ』って何ですか?」
皆さん分かりますか。この『あれ』は「あれ、おかしいな」の『あれ』。私は十分に説明できなかった。