味な奴

Name: 朝田 光 (2004年3月5日)

Date: 04年3月05日 15時11分27秒

久しぶりに尼姉からメールをもらった。ネタをあげると言って「尼崎で中学生がいきなり殴られた」というニュースを送ってきた。これって日常茶飯事ジャンと思ったが良く考えてみると、このニュース社会的なニュースではなく「季節の便り」のごとく、今日もこんなことありましたよという意味のニュースかと思い、違う意味で感慨があった。(違う?)

さて今日は味の話。どんべえなどインスタント食品でも関東風と関西風では味もスープの色も違うのは結構有名な話である。昔尼姉がどんべえがどうしても食べたいというのでシンガポールからわざわざ空輸して持って帰ってきてあげたのに「これ関東風のどんべえやない。こんな黒いスープはよう飲まへん」と言いながら全て持って帰った事を思い出す。インスタントでそうなんだから、実際の料理もかなり味付けは違う。
ここベトナムでも同じ。ハノイとサイゴンでは味付けがはっきり言って関東と関西ほど違う。サイゴンは甘み好き、ハノイはちょっと塩辛い傾向がある。ベトナムでは有名なフォーも確かにサイゴン方がちょっと甘い。ことフォーに限って言えばハノイのほうがおいしい。もちろん素材も若干違ってくる。サイゴンは魚好きでこの魚の多くはメコン河からやってくる。ハノイの場合は海から来る魚が多いようだ、しかもハノイ人は結構肉好き。中部ダナン地区も若干味が違うが、どちらかといえばサイゴン寄り。ニョクマムをたっぷりつけて食べるのもサイゴンを中心とした南部中部地域に多い傾向がある。ハノイの場合はニョクマムよりどうも中国醤油を好む傾向にあるような気がしてならない。これはたまたま私の周りの人たちがそうなだけで本当は違うかもしれないが、とにかくよく醤油を使う。
辛さという点でも、サイゴンの一部の人間はタイと同じように小さいグリーンチリを平気で食べたりするが、結構ハノイの人たちは苦手な人が多い。



さてこんなにも味の感覚が違うと、実は他の趣向品にも影響してくる。まずはビール。サイゴンを中心として販売されている日本でも有名な「333」はアメリカンテーストでサッパリしている。反対にハノイを中心に売られている「ハリダー」はかつてのキリンラガービールのようにホップの苦味がたっぷり利いてくる。それでは全国的に販売されている「タイガー」や「ハイネッケン」はどうなっているか。実はサイゴンの場合もちろん暑いということもあるがビールに氷を入れて飲む。このためビールが薄められ限りなくアメリカンテーストになる。一方ハノイ人は氷を入れない。このためタイガーやハイネッケンはどちらでも受け入れられるビールとなった。

驚くべきことは「タバコ」。最近若者を中心に「マイルドセブン」を吸うことが流行っていて、「マイルドセブン」がベトナムでは一般的になりつつある。しかし、ここでも味の問題が立ちはだかる。「マイルドセブン」は当初日本のテーストを持ってきたのだが全く売れず、ベトナムバージョンを作ることにした。ハノイでテストマーケットをしてそこそこ売れたので全国展開をしたところハノイ以外では全く売れなかった。今ではベトナムバージョンにサイゴン版とハノイ版がある。私もタバコを吸うが確かにハノイの「マイルドセブン」の方が少しきついような気がする。味がしっかりしていないと売れないハノイ、マイルド好みのサイゴン、こんなところにも日系企業の努力があるのだ。
こんなこと知っていてもまさに「トレビの泉」だね。
だれか投書してみる?賞金でたら半分頂戴!!!





ベトナム通信目次に戻る