どうですかお元気ですか
Name: 朝田 光 (2004年1月18日)
Date: 04年2月18日 15時43分22秒
どうですかお元気ですか。近頃便りが無いけど元気かとお電話いただきましたのでこの手紙を書きました。
日本ではまた鳥インフルエンザが九州で発生したと聞いています。こちらベトナムは現在のところ全国64省(59省、5直轄市)のうち57省(52省、5直轄市)で鳥インフルエンザが確認されました。17日の時点でWHOがこの鳥インフルエンザウィルスH5N1への感染を確認しているのは20人でそのうち14人が死亡しました。しかし10日以降は新たな感染者が出ていませんから、そろそろ終息に近づきつつあるのかもしれません。WHOが確認した10例の臨床解析結果によると8例に関しては何らかの鳥との接触があったが他の2例に関しては未だに感染ルートが確認されていないとのことです。
確かに日本国大使館が何回も言っているように手洗いうがいの励行や、生きた鳥に近づかない、調理の際加熱することを守ってはいますが、実際のところこんなことだけで効果があるのかが心配です。最近では噂によると豚への感染もありそうだと聞いており、一体何を信用してよいのかわかりません。犬のインフルエンザもサイゴンでは大流行のようです。
こんな状況ですから街中から鶏肉やら鶏卵など、一切消えました。このため日本食レストランで親子丼やらカツ丼を食べることはできません。ベトナムの地鶏は本当においしいのに残念です。近頃ではフライを揚げるのに卵を使えないため、とんかつも衣がおいしくありません。またパンもクリームパンは姿を消しましたしパン自体卵を使っていないので、ベトナムパン特有のふわふわ感が全くなくなってしまったような気がします。
ベトナム名物のプリンはもちろん今では幻の食べ物になってしまっています。

これだけ厳重に警戒しても今まではどんどん感性地域が広がっていき、どうなることやらと思っていましたが、街の雰囲気はどうも終息に向かいそうだという安堵感もあります。噂によると鶏卵については検査済みのシールを貼ってあるものだけを流通させようと言う計画らしいのですが、そのシールが偽造された場合どうなるのだとローカルが心配しています。
鶏肉が流通しなくなったおかげで、物価が上がりました。一部の牛肉は以前に比べて倍の値段になりましたし、海産物も軒並み平均20%値上がりしています。牛肉については狂牛病の心配があり、レストランでは国産牛を使用しているらしいのですが、一部牛肉と言って販売されていても、水牛やら農耕牛の場合もあり、時には歯が砕けそうな気がする時もあります。それでもレストランは込み合っているのはベトナム人が裕福になったためでしょうか、それともやはり家庭で作るには怖いという神経が働いているのでしょうか、そこのところは良く分かりません。
日本はまだ寒いと聞いています。サイゴンは暖かいのですが、おりしも乾季が始まり、空気が乾き始めました。乾季が始まるとインフルエンザが猛威を奮います。本来ならばただの風邪で済ませられましたが、この頃は治療に関しても診察に関してもかなり厳重で、風邪さえ気楽に引けない状態になりました。
それでも私は元気です。熱もないし食欲も普通にありますからご心配なく。
長々と私のことばかり書いてしまいましたが、皆様も含め家族の方々の健康を遠いサイゴンからお祈り申し上げます。
時節柄どうぞご自愛頂きます様お願い申し上げます。
それではまた書きます。