ヴァレンタインズデイ
Name: 朝田 光 (2004年2月13日)
Date: 04年2月13日 17時05分34秒
時節柄このことについて触れなければならないだろう。明日が2月14日セントヴァレンタインズデイである。
以前から書いている通りここベトナムでも一般的な東南アジアでもこの日は決して女性からの告白日ではなく単純に愛しているもの同士が愛を確かめ合う日である。このためここベトナムにおいては全く関係のない日でもある。日本においては聞くところによると最近では義理チョコも廃れ、写メールでチョコレートの画像を送って済ませるのが流行っているらしい。こうなると世も末でまるで実体のない愛の交換日となってしまう。まあ義理チョコの発想自体が愛とは無縁の挨拶程度のものなのだから仕方が無いか。まあ幸いなことに私の置かれている環境は義理チョコさえありえない世界で生活しているので、駐在員どうしで何枚チョコレートをもらったかなどといった意味の無い会話が無いだけ良かったとも思っている。
ベトナムではもちろんチョコレートが特殊な意味を持つわけではない。むしろ男性から女性へ花束をプレゼントされるのが普通である。ベトナムの花屋さんは旧正月明けにもかかわらずこのヴァレンタインズデイのおかげで又しても大忙しとなっている。今日も明日の花の発送はできませんと何軒かの花屋に言われてしまった。私など花を送る先など無いのだが、一応秘書位には義理花を贈ろうかと思ったがあきらめた。

まあ尼姉や船宿のようにヴァレンタインズデイに私を食事に誘っておきながらヴァレンタインズデイの存在を忘れている人もいるくらいだから、海外にいると俗物に関してとんと不案内になってくるのは良く分かる。まあこの食事会、私は彼女らの特定の人物ではないので丁寧にお断りしようと考えているが、船宿曰く「特定な人とロマンティックなヴァレンタインですか」言われも無い誤解をされているのでちょっと迷ってはいる。
フィリピンの頃は、この日愛する人とディナーをするのが一般的で、ほとんどの社員が定時で帰っていった。その時残っていた女性スタッフを集めてどうして帰らないのかと聞いた所、彼氏がいないと全員答えたので「ヴァレンタインに寂しい思いをしている女性を慰める会」という名目でディナーの招待してあげたが、余り盛り上がらなかったことを良く覚えている。そのうち彼女たちはワインに酔い始め、確か大人のショーに連れて行かれた覚えもある。そこはタイほど有名ではないがちょっとしたオカマショーで、コントスタイルの結構おかしいショウでもあった。それくらいが今までの東南アジアにおけるヴァレンタインの思い出で、他はろくな記憶が無い。
明日Junさんもこのヴァレンタインの日をすっかり忘れて仕事をしていると言っているし、どうも今度は私の寂しいヴァレンタインズデイとなるのかもしれない。こういう記念日は作るほうはビジネスが絡んでよいのかもしれないが、口では寂しくないと大見得切っているお父さんにとっては残酷な記念日の一つでもある。特に単身赴任をしているお父さんにとって、どこの日本食に行っても家族帯同の駐在員が家族団らんを日本食レストランでやっているだろう明日は、寂しく一人で寿司カウンターに腰掛寿司を食べるなど、本当のことを言って「やっていられない」。
だからと言って写メールやインターネットメールでチョコレートの写真やイラストを添付して送るのはやめてね。もっと惨めになる。