ニワトリさんの病気
Name: 朝田 光 (2004年1月13日)
Date: 04年1月13日 14時56分59秒
かつて昔「お前はニワトリみたいな奴だ。3歩歩くと全てを忘れる。」と言われたことがある。たしかに私も物覚えが悪いが、ニワトリがそれほどだとは思わなかった。
さてNHKのニュースを見ていたら、最近の日本、鶏関係の話題が多い。6ヶ月前の卵を販売したとか、鶏インフルエンザが発生しただの。ここベトナムでも日本と型の同じ鶏インフルエンザが大発生している。このインフルエンザ幸いなことに人間への感染力が弱く飼育者や大量にインフルエンザ菌に襲われた人でないと発症しないといわれている。確かにベトナムでは大発生しているのに人間界においてこの新型ウィルスが流行しているとは聞いていない。まあこれがSARS並みの感染力を持っていたら上を下への大騒ぎになり、またしてもWHOによって国境封鎖されてしまうな。
日本の場合素早く鶏ケージを封鎖し共に飼育された鶏を処分し満遍なく消毒を実施している。さらに感染源についても徹底的に調査しこれ以上の広がりを止めようとしているのが良く分かる。
翻ってベトナムの場合はどうか。ベトナムの衛生当局も努力はしているが以前のSARSほどの精彩さが無い。ベトナムの場合日本と違って、ケージで大量に養鶏をすると言うわけではなく農家の庭先で飼育しているものが多い。このためこの地域でインフルエンザが発生したとしても、地域に何羽の鶏が飼われていることすら把握が難しいのだ。まあこれがかえって日本で食べるブロイラーとは違い地鶏のように引き締まった良い鶏肉が食べられるのだが…

一説によると250万羽の鶏をすでに処分したとも聞いている。しかし処分の仕方もあまり科学的ではない。鶏をと殺しそれを焼却処分するところを焼却施設が無いものだから土葬にしているらしい。最近のローカル新聞によるとこの土葬が新たな問題を引き起こしている。どんな問題だと思いますか?新たなインフルエンザの発生?違う。実はそこを掘り返して病気と思われる鶏を市場で販売する奴が沢山いるらしい。まあ料理をしてしまえばもちろん人間に感染するものでもないだろうが、衛生当局が処分したものをわざわざ土を掘り返して販売してしまうという神経が良く分からない。
さらに困ったことに完全に病気と分かっていても市場に出荷してしまう人たちもいるらしい。旧正月が近いベトナムではいつにもまして鶏肉を買う人たちが多くそこを当て込んで多少病気でも販売してしまおうと思う人たちも沢山いるわけだ。
私も以前から書いている通り多少料理をすることがあるので、その時には鶏を丸ごと買うことが多い。ベトナムで丸といっても高々200〜300円程度で買えるので惜しみなく買ってはいるが、そういわれてみれば最近毛の剥げ落ちた健康ではない鶏が売られていることがある。もちろん生きたものを見てから買っているのでそういう鶏は飼わないが、これが市場で並んでいる毛も毟り取られた純正の鶏肉として買う場合は判断のしようがない。このため最近ではアメリカなどからの輸入冷凍鶏肉を多用はしているが価格も高く、今ひとつ味には納得できない。
こんな話は鶏肉だけにかかわらず、豚でも以前大きな問題になった。病死した豚肉を大量に市場で販売したとか、牛肉と偽って馬肉を販売したとか。
ベトナムでも一部ハクビシンを食べる習慣があるが、その取締りも大事、こういった衛生管理も大事。
とにかくこの国は食べることもいやいやその日その日を生き抜く事が大変なのだ。