ハノイの仕事始め

Name: 朝田 光 (2004年1月6日)

Date: 04年1月06日 14時45分20秒

今ハノイにいる。日本で言えば仕事始めと言えるかもしれないが、サイゴンでは残念ながら1月2日から業務を開始しているので、このハノイが出張初めの仕事始めとなるのかもしれない。どうもこんな仕事をしていると季節感が全くなく、3が日など考えたこともないし、ましてや日本で昔言っていた「松の内」などとっくに忘却のかなたに消えた。
さてこんな話をしても仕方がないので、通常業務に戻ろう。
ハノイは期待したよりずっと暖かく、サイゴン並みの気温である。今日が特別なのだというが、せっかくジャンパーやら長袖を用意していたにもかかわらず、昼間ちょっとディーラーを訪問しただけで汗みどろになってしまった。私が過去駐在した国の中で唯一ハノイが冬らしい天候を楽しむことが出来るのにこれでは台無しである。夜から朝にかけてが涼しくなると聞いているのでそれに期待したい。
ベトナムに来て初めてでもないが、クリスマス後の街がちょっと物悲しい気がいつもする。この理由はいたって簡単で、1月5日になろうとしているのに未だに街中にサンタクロースが微笑んでいるのだ。これはサイゴンも同じハノイも同じ、フランス系ホテルで有名なソフィテルホテルでさえエントランスの屋根にはシクロに乗ったサンタクロースがプレゼントを持って大はしゃぎしている。12月中ならともかく1月のサンタクロースはちょっと物悲しい。私の記憶ではこのサンタクロースの飾りつけ、テト(旧正月)まで続いていた。ある程度金をかけて飾り付けをしたのだから、せっかくのことテトまで残しておきたいという気持ちは分かるが、どうもこのデコレーション馴染めない。



ハノイも正月気分は全くない。いつもの街の風景で華やいだ正月独特の雰囲気は全くと言って感じられない。こうして季節感もなく齢を重ねていくのだと思うとちょっと悲しくさえなってくる。
最近又してもちょっと落ち込み気味。正月をサイゴンで過ごしたせいもあり、どうも人恋しくて、落ち込んでしまうことも多い。この正月は突然マレーシアから昔の部下が尋ねてきて食事をと言われたり、1月15日に本帰国する人がいたりして毎晩のようにディナーが続いた。人恋しいといいながらそういった会合に出るのもだんだん鬱陶しくなるから人間贅沢だ。一回ディナーを遠慮して雑煮でも作ろうかと思ったが、サイゴンの街中を探しても餅を売っていない。餅無しの雑煮など考えられないのでチキンスープうどんをすすったが、どうもやりきれなくなってしまった。仕方が無いので次の晩はこの間マーケットでだまされて買った麺を揚げて皿うどんと思い見よう見まねで作ってみた。具に関してはそれほど難しいものではないが、もちろん蒲鉾なんてものはないし、ナルトなど夢の中の夢の状態だから、野菜餡かけ炒めになってしまった。大変だったのが、麺を揚げること。結構大き目の鍋に油を入れて揚げたのだが、3分もしないうちに油が溢れてグリル中火がついた。このとたん火災警報器が大きな音を立ててなりだし、大騒ぎになってしまった。結局とっさの機転で火を濡れ雑巾で消し、火災報知器に向かって扇風機を最大にして風を吹きつけたら、音は鳴り止んだ。
こんな思いをして作った皿うどんではあるが、結構おいしいことはおいしいのだが、一人で食べているうちに又しても落ち込んできてしまい、半分も食べられなかった。今年は良い年のはずなのだが、どうも先行きに不安を感じる。相変わらず尼姉も忙しそうだし、どうもフランクに話せる相手がサイゴンにはいないのが困ったものだ。

どうも愚痴ぽくなってしまって申し訳ない。もうすぐきっと元気になる。





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