クリスマスイブ

Name: 朝田 光 (2003年12月25日)

Date: 03年12月25日 01時40分00秒

クリスマスイブなんて題をつけてもきっと12月23日にはアップされないのだろうな。みなさん、メリークリスマス。
サイゴンは今日の夜サッカーで勝った時の狂乱のバイクパレードが行われるらしいと聞いた。何回も書くがベトナムの20%の人たちがクリスチャンだからこれも仕方がないのかもしれない。それにしてもこの暖かい国で雪を模したクリスマスツリーを見ているだけで違和感がある。まあ違和感があるといえば去年に引き続いてたった一人で過ごすクリスマスイブも未だに馴れるものではない。
今までアジアの中で色々なクリスマスを見てきた。シンガポールの最盛期の頃のクリスマスイルミネーション。まるでディズニーランドのエレクトリカルパレードのようだった。マレーシアはそれに比べるとちょっと落ちる。まあここはイスラムの国だからそれほどめでたいというわけでもないのだろう。一方フィリピンは街中が熱狂して特にショッピングモールなど人人人で歩くこともままならないほどだった。フィリピンの場合、国外で出稼ぎをしていた人がクリスマスのあわせて帰国するので、一時的なお金持ちが多く買い物客が天文学的に増えてしまうのだ。もちろんクリスマスイブとクリスマスは街中で祝う人が一杯だった。



ベトナムは道端でサンタの洋服が売られていたり、観光客が多く行くドンコイ通りはほぼ1kmに渡って綺麗な光のアーチが出来ていたりする。今年は飾りつけが派手になって来ている。多分年々クリスマスを楽しむ人たちが増えているのだろう。まあ違う言い方をすれば貧富の差がますます激しくなって来ているのも事実だ。だからサイゴンで3つあるデパートもクリスマスセールを行っており、聞いたところによると活況であるらしい。

こんなクリスマス、以前にも書いたことがあるが、世にも珍しく「私はサンタが余り好きではない」。これはグレムリンという映画の影響と書いたこともあったが、本当はそうではない。子供の頃の話で申し訳ないが、小学校3年から北海道で一時期を過ごしたことがある。このとき兄は東京の学校に通っていたので家族はばらばらに生活していた。あるクリスマスは結局父と二人きりで迎えなくてはならなくなった。しかし父の職業は銀行員でこの24日あたりは仕事も忙しく8時になっても帰ってこない。一人でクリスマスケーキを眺めていたことがあった。その次の朝、起きてみると不細工に包まれたクリスマスプレゼントが枕元に置いてあった。その頃小さかった私でさえ「これはサンタクロースがやってきたのではなく、父がくれたものだ」と確信したものだ。父の愛情は幼心にも伝わったが、やるせなさが心に充満しポロポロ涙をこぼしたのを覚えている。その時初めてサンタクロースは両親だったと確信した。

こんな経験があるにもかかわらず、自分自身でさえ単身赴任はすでに4年にも及ぶ。この間クリスマスを家族と一緒に祝ったのは1回きりで、悲しい経験を子供たちにも押し付けているかと思うと違う意味でのやるせなさを感じてしまう。
さらに私事ではあるが、妻がクリスチャンであり、子供たちもクリスチャン系の学校に行っている関係から、結婚した当初からむしろ正月よりクリスマスを大事にしていたこともある。私は参加しないがクリスマスのミサは妻と子供たちは必ず教会まで行って参加する。私がここについていってもどうにでもなる話ではないが、年間行事に父として加われないのも何か空洞間が心の中にある。

どうもやるせなさが募るクリスマスイブである。





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