最近の喫茶店

Name: 朝田 光 (2003年12月17日)

Date: 03年12月17日 12時35分31秒

かつて友人と話したことがあったが、ベトナムに足りないものは…
色々出てきた。吉野屋の牛丼、マクドナルド、日系のデパート、本屋の紀伊国屋などなど。その中で「やっぱり一番はスターバックスやね」と言われたことがある。確かに日ごろ意識はしないが、ちょっとしたスタンド風のコーヒーショップはサイゴンでは探すのが難しい。いやそれでもチョコチョコとは出てきているし、サイゴンお得意のコピー店「サイゴンバックス」なるものもどこかにあるらしい。(この名前かどうかも良く覚えていないが)
サイゴンのコーヒーの飲み方が以前からご紹介している通り、路上に背の低い椅子とテーブルを並べその上にベトナムサイフォンコーヒーを飲むのが一般的である。このため、きれいな喫茶店でも「アメリカンコーヒー」と注文してもこのベトナムコーヒーの影響か、結構濃いコーヒーが出てくる。どうも仕事の打ち合わせやデートなどでこの背の低い椅子に座ることは日本人として抵抗感がある。
さて、今回ディーラーの親父の多角化経営のおかげで、サイゴンから車で30分くらいのところにレストランを経営しているので是非来て欲しいと言われて行くことにした。まあレストラン自体はそんなに珍しいものではなく、例によってアナグマのバーベキューやら鍋やらを出され辟易としているところに、「食後にもう一軒経営しているコーヒーハウスに行こう」と言われ渋々行くことにした。本来ならばその店の写真を掲載すべきであろうが、又してもカメラを持参しなかった。(たいしたことないだろうと思っていた)



このコーヒーハウス非常にユニークなつくりをしている。入ってすぐからコッテージ風、または長屋風の細長い建物がある。この建物、茅葺屋根で造られ民家風のつくりとなっているのだけど、その下を小さな部屋で仕切られている。部屋といっても壁は肩の線ほどしかなく、隣の部屋は見通せる。さらにドアもなく吹き抜けに作られているので、プライベート空間とは言いにくい。ちょっと分かりにくいと思うので詳細に説明すると、完全には方向はわからないのだが、この小屋が東西に長く伸びているとしよう。それぞれのプライベートルームには柱があるのだが、パーティションほどの仕切りしかない。全長30mほどの長さだが、その中に10個ほどの仕切りで仕切られた部屋がある。さらに吹き抜けで、つまり南北は完全に開け放たれているので、ここがこの仕切りの入り口となる。その入り口には南北両方にそれぞれハンモックがぶら下がっており、コーヒーを飲みながらハンモックでリラックスすることも出来るようになっている。入るときは靴を脱いでこのハンモックをまたいで入る。その中は板張りになっていて、日本のちゃぶ台のようなものがおいてあり、座布団も用意されている。ここにウエイターがやってきて注文をとるようになっている。外からはポップスが流れ、庭には涼しげに噴水が用意されている。照明は全体的に薄暗く文庫本は老眼になりつつある私では読めないだろう。
この喫茶店、若い男女で賑わっておりほぼ満席状態。ハンモックでイチャイチャするものや、この暗いのにハンモックで読書している奴もいる。(私には出来ない)
不思議な光景でもある。
コーヒー自体は特別なものではなく、それほどおいしいとも思わなかったが、結構奥まったところにあるにもかかわらず、若者のプレイングスポットとして衆知されているのだろう、次から次に客がやってきていた。
これもアイディア勝負かもしれないが、あまりにもオープンスペースのため、テーブルの上を我が物顔で歩き回るこおろぎを大きくしたようなバッタを見ながら、ちょっと日本人には馴染めないなと思った。





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