最近のサイゴン
Name: 朝田 光 (2003年12月8日)
Date: 03年12月08日 15時00分55秒
昨日も凱旋パレードが行われた。ベトナムがインドネシアに1対0で勝ったからだ。前回お伝えしたようにベトナム対タイの試合は引き分けにもかかわらず凱旋パレードが行われた。後で知った話だがこの凱旋パレードでやはり一人がバイクによる衝突死をしている。あんな箱乗りをしていれば当然そういう事故もおきるだろう。
最近の冗談で「ベトナム建国以降初めて警官がこんなに働くことを知った」というのがある。確かに彼らは、朝は渋滞の整理、昼はパトランプを忙しく回し選手や役員の移動補助、夜は凱旋パレードの取締りと格段と働いているように見える。ましてやテロを警戒する必要があるので要所には24時間体勢で警備にあたっている。ちょっと疲労感のにじみ出た警官を見ているとベトナムの国を背負っている人たちがここにもいると安心したりする。
しかし実は今日がSEA GAMEの開催日。サッカーなどインターバルが必要な競技が選考しているためもうすでに始まっているような感じがするが、今日からなのである。これからボクシングや陸上や、日本で馴染みの薄いセパタクロなど白熱する試合が目白押しで、今から疲労感を滲み出しているとこれから続く本試合の時まで体力が持たないのではないかと心配してしまう。
私はどうもこういった大掛かりなゲームがあまり好きではないのである。会社は開会式のVIPシート券を持っており、行こうと思えば行けるのだが重い腰が上がらない。行ったら行ったでベト通の良い材料になるのだろうなとは思うのだが、サイゴンあたりでボクシングの試合でも見ようかなと思うくらいのことである。

サイゴンの人間は何回も書いているがSEA GAME自体それほど興味を持っていないようである。実はチケットが余っているのでスタッフに行くように進めたが、だれも余り行きたがらない。ハノイに比べてサイゴンで開催されるゲームはマイナー感を否めないので、ゲーム自体も面白くないし興味のある競技が全てハノイでの開催となっていることも頭にきている感がある。だからサッカー以外の試合は盛り上がりに今ひとつ欠けている。街中にはそれらしい飾りつけもあるのだが日常会話でSEA GAMEの話が出ることも少ない。ただSEA GAMEの関係で方々交通規制やらいきなり一方通行やら、渋滞の原因が多くなり、朝方と夕方の出勤退勤ラッシュに輪をかけるものだから、あのビルまでどのくらいかかるかなど波及効果の話題の方が多い。
こうして考えてみると日本でも大阪オリンピックを招致しようとしたように、何年か後にはサイゴンSEA GAME主催を考えているのかもしれない。なにしろ2050年のワールドカップ招致を真剣に議論している国だから、長期的に作戦を練っていることであろう。
そうだ、偶然の一致だが昨日ベトナムがインドネシアに勝ったとき、同じような時刻で日本が中国を1対0で下していたのだった。これがベトナムと日本との違い。昨日のサイゴンは最新情報で死人は出なかったものの100件以上の交通事故が起こったという。日本では静かにテレビを見るくらいで戦前の日本のように提灯行列をしようという輩もいないのだろう。
SEA GAMEが終わればすぐクリスマス。国民の20%近くを占めるクリスチャンが街中で踊りだす。これから年末にかけてベトナムはお祭り騒ぎだ。