最悪のソウル

Name: 朝田 光 (2003年11月28日)

Date: 03年11月28日 13時28分27秒

火曜日の深夜一時、ソウル時間午前3時に飛行機に乗り午前7時半(ソウル時間)にはすでにインチョン空港に降り立っていた。機内はほぼ満席状態で寝ようとしてもいつまでたってもざわざわしていてうまく眠れなかった。それでも7時半には会社から迎えの車が到着していて、オフィスに向かう1時間あまりの間眠る暇もなく仕事の話をした。途中朝食を取っていなかったので、路上にある面白そうな屋台で止めてもらって韓国ラーメンを注文した。中に居たおばさんが棚から日本でもちょっとポピュラーになりつつあるインスタントの辛ラーメンを取り出してお湯の入った鍋に突っ込む。そこに5〜6枚の韓国特有の薄切り餅を入れて5分後に完成。それをすする。確かにお腹はすいていたが睡眠不足の上にこの辛いラーメンは後々で効いてきた。とにかく胃の調子が悪い。胸焼けはするし重い痛みもある。それでも高速道路の上の屋台で朝食を済ませ事務所に向かう。事務所に着いたのが9時。それから即効で会議となり、11時半まで話をする。11時半になったところで、韓国の弊社系列会社の会長より昼食を招待され、一緒に昼食をとる。辛いものを避けたかったし脂っこいものも嫌だったので冷麺を希望した。会長からおいしいだろうと何回も聞かれ、あいまいに答えるもののほとんど味は分からない。はっきり言えば食欲が無く無理やり詰め込んでいる感じだ。12時半に無理やり食事を終わらせて違う事務所に移動し会議。この会議は1時間ほどで終わったがそれから工場に移動し6時頃まで会議。その後ホテルにチェックインし7時からディナー。



7時からのディナーはもう定番になっている韓国焼肉である。胃の調子が悪いとはいえせっかくレストランを予約してくれた好意に答えようと無理して食べる。その間韓国焼酎の乾杯の嵐。私は基本的には韓国焼酎は好かない。あの甘ったるさが耐えられないときがあるのだ。昔著名な作家が10年以上前日本酒の甘さに嘆いていたが、酒というものはきりりとしていなければならない。これが私の心情だ。だから日本酒も辛口に限る。
話はそれたが韓国焼酎以外にも韓国独自の山葡萄のワインなどおいしいからと勧められるが、これも甘ったるい。それでも踏ん張って飲んでいたが、食事が終わる頃にはもう耐えられなくなった。思わずトイレに入り全てを吐しゃしてしまった。もう体がついていっていない。
食事の後2次会に誘われたが強引に断ったものの、乗った車はなぜか2次会会場へ。そこでウーロン茶を飲まされたが、もう立つのも容易ではないほど体の衰弱が激しかった。これはアルコールの飲みすぎではない。体が睡眠を強引に要求しているのだ。ベロベロになるという感覚では決してない。とにかく何もかもが辛い。30分ほどして意を決してホテルに帰りたいと懇願した。これはもう冗談ではなく強行にお願いしたのだ。
2次会会場から出て韓国人スタッフとともにタクシーに乗る。タクシーの中で思わず寝てしまう。30分ほどたって着きましたと言われたところはホテルではなかった。マッサージサロンである。「なぜここに」という質問に対し「マッサージして休めばまた飲めますよ」と気楽な返事。
全身マッサージを1時間行い、その後ロビーでまたしてもビールの乾杯。やっと蚊の鳴くような声で「ホテルに帰りたい」とこの日5回目になるお願いをした。
タクシーに乗せられ、私は運転手に私のホテルの名前を叫んだ。もうどうしても帰りたい。

韓国スタッフもあきらめてホテルまでついてくる。
ホテルに着いたところで韓国スタッフもタクシーから降りるので変だなと思ったら、いきなり地下のラウンジは午前3時までやっているので一杯だけ呑みましょうと言い出した。私は腕を振り払うようにホテルの部屋に向けて早足でその場を立ち去った。
部屋に帰ると午前1時を回っている。次の日は6時に起きて7時のバスに乗らなければ帰れない。こんな状況でも睡眠時間5時間を取れない。因果な商売だ。





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