昨日の晩飯
Name: 朝田 光 (2003年11月20日)
Date: 03年11月20日 08時59分20秒
今チャービンという街のホテルにいる。昨日ロンスィーンに泊まって、朝ソクチャンへ移動しチャービンに着いたのは10時近かった。この話は次回しよう。この移動も大変だったのだが、その前に昨日の晩飯はベトナムへ来てトップ5に入る驚きの連続だった。
ロンスィーンのディーラーの指定で泊まっているホテルの屋上レストランで食事を取ることになった。このときから少し嫌な予感がしていた。前回このホテルに来たときまさにこの屋上ホテルで取った朝飯がまずいことを良く覚えていたのだ。まあそれでもディーラーがここで食べたいと言うのだから仕方が無い。
ディーラーとレストランに一歩入った時から嫌な気分が増幅されてきた。なにしろ夜景を楽しもうとしているのか、席の周りには明かりがなく真っ暗なのである。だいたいロンスィーンの街は典型的な田舎町で夜景を楽しむなんて事到底無理な構造となっている。見える夜景は目の前の道路をいくバイクのヘッドライトと街灯の下で遊ぶ子供たちを見るのが関の山。なんとも寂しげな夜景である。
席について目が慣れてくるとフロア中に我が物顔をして走り回るゴキブリが見える。6階にもかかわらずその数は相当のように思えた。そんなことを見ていたら何かが背中を駆け上がった。びっくりしてあわてて手で払い落とすとヤモリだった。多分座った席に運悪くいたのだろう。確かにゴキブリを食べるヤモリには感謝しなくてはいけないが、食事前に訪問は食事する気分をそがれる。

ディーラーがメニューを選ぶ段階で何か見せの人ともめている。聞いてみるとロンスィーン名物の魚がこのレストランにはないのだそうである。仕方が無いと彼は言って後適当に注文を終えると、いきなり携帯を取り出してどこかに電話をしだした。仕事の話かと思って黙っていたら、その名物魚を他のレストランから出前してもらうことにしたと、平然として言い出した。レストランで食事していて他のレストランから出前、日本でももちろんサイゴンでも考えられない。しかし15分後しっかり他のレストランからその魚、出前されて私たちのテーブルの上に乗った。ちょっとエボ鯛に似て平べったい魚は言われるとおり確かにうまかったがどうも腑に落ちない気持ちで食べたせいかそれほど多くは食べられなかった。
このホテル確かに国営だけあって、この屋上レストランのサービスも「ひどい」の一言に尽きる。まず料理が遅いのはまだ理解できるとしてもビールが出てくるのが以上に遅い。忘れているのではないかと思うほどだ。しかも理解できると書いては見たが料理が出てくるのも以上に遅く、結局ディナー終了までに2時間半余りもかかった。ベトナム語の中で一人じっとしているのも2時間半となると辛い。そして味もたいしたことは無い。
そんな中ディーラーが悪いと思ったのかカラオケに行こうと言い出した。私は行きたくないという素振りを示してみたが、私のスタッフが「行かないとまずいですよ」と小声でささやくので仕方なくロンスィーンの夜の街に繰り出した。それからまたしても3時間あまり聞きなれないベトナムの歌をたっぷり聞かされ、飲まされやっと12時を回ったところでお開きとなった。昨日の晩だけでビール大瓶7〜8本は軽く飲まされただろう。この頃この程度では酔わなくなってきているのだが、体の心から疲れてしまう。
お開きになったのはいいのだが、この街タクシーがない。仕方が無いのでカラオケからとぼとぼと歩いていたら運良く自転車三輪が通りかかった。これは自転車が乗客を乗せる台車を引っ張っているもので、カントーでは自転車でなくバイクが引いている。この自転車三輪に4人のおとなが乗り込みホテルまで帰った。帰り道自転車を運転する運転手の荒い息遣いを聞きながら私はここで一体何をしているのだろうと深く考えた。