昨日の移動
Name: 朝田 光 (2003年11月20日)
Date: 03年11月20日 08時54分17秒
何か昨日シリーズと言うのが始まりそうだが前回のレポートで予告したとおり、大変だった移動について書いてみたい。
ロンスィーン朝8時にホテルを出て地元で有名な豚と野菜にブンと呼ばれる細いコメで出来た麺を絡めるものを食べた。汁はないがぐちゃぐちゃと混ぜると下からちょっと酸っぱいたれがうまく絡み合ってこれは結構いける。思わず食べ過ぎたと後悔するほど食べてしまった。朝食はホテルのまかないではなく路上に出て食べる方がよっぽどうまい。
こうして8時半ごろロンスィーンを出発してソクチャンへ向かった。ソクチャンへはまず一回カントーに戻らなくてはならない。日本の伊豆半島のようにメコンデルタを横断する道は無いといってもいいので、いちいちカントーまでまるで「初めの一歩」のごとく帰らなければならない。直線距離で50kmも無いと思えるのに、結局3時間半もかけてソクチャンに到着した。待ち受けたディーラーと簡単な打ち合わせを終えると、すぐに昼食を食べることになった。ただ朝食が大きかったのであまり食べられずにビールだけをだらだらと飲まされてしまった。大体ベトナム料理と言うのは究極の言い方をすれば魚、カニ、海老、鶏そして野菜で構成され、それを煮たり焼いたり、鍋にしたりとどれをとっても代わり映えはしないのが特徴だ。これが朝だけは麺がたっぷり食べられるのでこういう長い旅の時は朝食が一番のご馳走になる。後はマンネリの世界。何を食べても同じような味に感じてしまう。今回もスッポンを食べさせられたが、もう有名になった香菜をたっぷり入れているので味としてはどうも同じようになってしまう。食欲もあまりわかなくなってしまうのも自然の道理である。それはさておき、とにかくビールを大瓶5本くらい昼から飲まされてしまった。その途中ディーラーに政府関係の人間から、せっかくサイゴンから客が来たのだからカラオケで会いたいと電話がかかってきた。今週刊文春でやっている「暇すぎる公務員」ではないのだが、なんと3時からカラオケに行くことになってしまった。3時から延々6時過ぎまでまたしてもビール、ビールの乾杯とわけの分からないベトナムソングを聞かされて、ぐったりしたところで「夕食を」と言われたが、チャービンに行かなくてはならないのでと丁寧に断って、やっと開放された。

それからチャービンへ移動するのだが、当初「2時間くらい」と言われたにもかかわらず、6時過ぎに出て8時を回っても全く街のかけらも出てこない。その時点で「後どのくらい」とドライバーに聞いたところ「今から丁度80km先にチャービンがある。」と言われ思わずのけぞりそうになった。あまり食べられなかった昼食。その後ビールだけを飲まされて、ほとんど食べられなかった私は腹が減ってたまらなくなったが、仕方が無いので黙って我慢することにした。
結局チャービンに着いたのは10時過ぎ。ホテルのレストランはほとんどラストオーダーの時間。チェックインをしながらレストランに走りオーダーだけを確定してから荷物を部屋へ。急いでレストランにとって返すと、ほとんど客は帰る支度をしている。私はあれほど空腹だったにもかかわらず、ちょっと食べるともうおなかが一杯になってしまった。どうも食欲より疲れているほうが先だったのかもしれない。
食事が終わる頃には回りの食卓で従業員がまかない食を食べ、ライトは私たちの周り以外はほとんど消された。侘しい夕食だった。本当に疲れた。寝る前に「疲れて死にそうだ」と尼姉にメールを打ったら「男の子は弱音を吐くものじゃない」と厳しいお返事。二重に疲れを感じた。