サイゴンの変な人々

Name: 朝田 光 (2003年11月16日)

Date: 03年11月16日 21時27分25秒

ずっと昔書いたことがあるのだがベトナムと言う国はASEAN諸国の中で一番精神を病んでいる駐在員が多いと何かのレポートで読んだことがある。確かのこの閉塞感、そして何もすることのない週末、そして左遷されてきたのではないかとつい思ってしまう市場環境。色々なことを考えると一種のノイローゼになってもおかしくないと思う。私もご存知の通り躁状態と鬱状態を繰り返し結果的に言うとちょっとした精神病一歩手前まで来ているのかもしれない。こんな状態だからかもしれないが他人の変な行動は目に付いてしまう。

まずある人の話から始めよう。この人何を勘違いしているのか私が彼の部下だと思っている節がある。もちろん会社も違うし卒業した大学も違うのにどうしてこうなったのかはよくわからない。突然携帯電話に電話してきて色々なことを頼まれてしまう。「ゴルフの予約を取れ」だとか「今度の日曜日一緒にゴルフをやれ」など丁寧な言葉のようで裏に命令口調が必ずつきまとう。私どもの機械を使っていただいているのでむげにすることはもちろん出来ないのだが、この間の電話には笑う以前にあきれてしまった。
「朝田君、実は私の大事な人が亡くなってE-Mailでお別れの言葉を贈りたいと思うのだ。ところで哀悼を申し上げます。と書きたいのだが哀悼ってどういう字だっけ」
考えてみて欲しい。E-Mailと言えば手書きと違いワープロ機能があるだろう。Wordでも一太郎でもなんでもいい。それを使えば、「あいとう」が哀悼に一発で変換されるだろう。この人何を言いたいのだ、全く。されにちょっとむっとしたのは
「北海道の良いホテルの電話番号を教えて欲しい」と言われ北海道のホームページを調べて教えてあげたら「ホームページから見るのだったら僕にも出来た」と言い出す。だったら最初から聞かずに自分で調べろよ。まあこの人は変わり者の上に寂しがり屋という側面があり、ちょっとしたことでもパニックになり人を頼ってしまう。こんなこともあった。
「この間新聞を読んでいたら中国から輸入される林檎には不腐剤が注射で混入されていて危険だと言われたのだが大丈夫だろうか?」そんなこと私に聞かれてもこの国の厚生省の役人ではないので分からないのだが、頭にきて「木になる果物は全て危ないらしいですよ」と返事をしてあげた。どうも困ったものだ。



この国に駐在するもう一つの変な人パターンはやたらに気が短くなることだ。普段は結構紳士で普通の会話が出来るのだが、ある一点を境に急に怒り出す。そうするとどんな些細なことも許せなくなるらしい。これは本人から聞いた話だが、
彼があるJapanese Loungeに行ってボトルを新規に注文した。それから1時間ほど結構楽しく飲んでいよいよ会計となった。するとそのLounge他のLoungeに比べてボトルの値段がちょっと高い。これを見て彼は急にきれた。どうして他の店より高いんだと10分ほど怒鳴り始め、最後はまだ7分目ほど残っていたウィスキーをいきなりアイスペールにぶちまけた。それでも会計は済ませはしたが、後日会った彼は
「どうせ支払うんだったら、どうしてあんなもったいないことをしたんだろう。さらに私人が良いですから2日後その店に謝りに行き新しくボトルを入れてきました。」
この話も常人の常識を大きく超えている。

昔から変な人の話は多くある。伝説的な話はホーチミン日本商工会の事務所に毎日のように「私、椎名林檎」と男の声でかけてくる駐在員。この人とっくに正体はばれていてついに事務員から「Aさんでしょう」と言われそこでまた逆切れ
「そんなこと詮索するより仕事をちゃんとしろ」と怒鳴られたという。

どうも精神的に病んでいる人がこの地には多い。





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