最近のベトナム結婚式事情
Name: 朝田 光 (2003年11月7日)
Date: 03年11月07日 14時58分02秒
最近読者の方からアップがないとお叱りのメールをよく頂くがこのアップ、前に何回か説明したとおり、半分は私のスケジュール、半分は編集者Junさんのスケジュールによって決まるので、怠け癖がついたなど辛辣なコメントは避けるように。Junさんが秋の東京にTシャツ一枚で行き、そのせいで風邪を引きそして熱まで出たんだから仕方が無い。今頃Junさんの卵のような顔をゆで卵のようにして、いっぺんにアップしてくれると思う。

最近結婚式が続いている。私の事務所は平均年齢で26歳くらいだから、結婚していない男女は適齢期といえば適齢期になる。このためこの秋から年初にかけて5回も結婚式が続く。結婚式といっても日本と違い、大方はスピーチがあるわけでもなく、ただ集まってディナーを取るというのが一般的だ。最近のサイゴンはちょっとリッチになってきたのか、以前の日本のように金色の紙は舞い散るは、本格的なバンドが入るはでだんだん玉姫殿化してきているのは事実だ。ベトナムでは危険防止のため爆竹の使用は許されていないので、たくさんの風船を用意して新郎新婦の行進に合わせてそれを針で突き刺し破裂させ、爆竹のような音を出させるのも流行っている。とにかく派手になる一方の結婚式である。昔赴任の当時のプールサイドでひっそりと結婚式が行われたのとはもう雲泥の違いを感じる。北の方は以前から何回もレポートしているようにホテルで派手にやることもなく、自宅を開放してホームパーティー形式で行うので、随分ベトナムの古式ゆかしい伝統行事が残っているが、南の方はもう完全に西洋化されてしまっている。まだウエディングケーキの入刀は見たことは無いが、シャンパンタワーやキャンドルサービスもしょっちゅう行われている。昔苦労したお祝儀もしっかり受付で渡せるようになって、以前のように本人に手渡すこともなくなり、すっきりもしてきた。それでも未だに残っている習慣は、各テーブルを新郎新婦がめぐることだろうか。このとき必ず乾杯を新郎がしなければいけないので、これはこれで重労働だ。マレーシアの頃、酒に強くない新郎の後ろに酒に強い新郎の親友がついてこの乾杯の儀式を助けていた風景を思い出す。ベトナムの場合、飲み物はほぼビールかワイン、シャンペンの類に決まっているから、飲まされてもおなか一杯になったとしてもそれほど支障はないが、マレーシアのケースはウィスキーで乾杯と言うこともしょっちゅうあったから新郎も本当に大変だっただろう。
ベトナムの結婚式の日取りはそれぞれの家族が信じる占い師によって決められることが多い。それぞれの家族が占い師のところに行き結婚式に最高の日を数日選んでもらうのだ。両家の占い師が選んだ日取りから、重なった日取りを中心に日取りが設定される。日本人の友人が言っていたが「占い師の流派によって結婚式の日取りが決められると、流派が選んだ日は結婚式だらけになる」。その通りでこの間の結婚式のときは水曜日にもかかわらずそこらじゅうで結婚式が執り行われていた。
人生の新たな出発の日。私の結婚式のときの思いでも頭によぎるが、もう15年以上前の話。これから幸せな人生を歩んで欲しいとは思うが、それにしても結婚式の間中、親族によるカラオケ大会を延々と聞かされるのも困ったものである。