シンガポールで食べる
Name: 朝田 光 (2003年11月7日)
Date: 03年11月07日 14時43分58秒
今回こんなことを書いて「日本ではシンガポールの隅から隅まで知れ渡っているに違いないのに」と躊躇しなからこのレポートをお送りしたい。
言い訳をするわけではないのだがシンガポールではベト通は書きにくい。街が整備されすぎているし、サイゴンで見かけるようなシクロの陽気な兄ちゃんやお馬鹿な人たちがそうそう見つからない気がする。一生懸命探せばあるんだろうけどそれにしては2泊3日では時間が無さ過ぎる。
という訳でもう既に日本人の45%位の人が知っているだろうシンガポールのシーフードレストランの話をしたい。私が回ったASEANの国々ではフィリピンを除いてシーフードレストランの店先には水槽が何種類か置いてある。そのディスプレイのされ方は様々だがその中身は魚介類。つまりこういったレストランでは「生きた魚介類を食べさせますよ」と言うのが彼らの最初の主張となる。日本でも生簀レストランなどあるけれど、その種類、そして数ではこれら東南アジアのレストランは圧倒されるものがある。日本の場合、魚介類は北から南まで様々で例えば北海道産の鮭などもちろん生簀に入れられるわけでもなく、またマグロのような大きな魚もこれこそ葛西臨海水族館あたりでないと無理であろう。そんな状況だから日本ではこのような水槽レストランは厳しいものがある。しかし東南アジアは熱帯なので、適当に水さえ張っておけば一日は着実に水槽の中で泳いでくれる。また昔冷蔵技術のなかった時代は生きたものしか信用しなかったのもあるのだろう、この習慣が水槽料理が流行った原因でもあるのではないだろうか。

さて、今回は全世界的に有名なシンガポール名物ペッパークラブ。ご存知の通り胡椒を満遍なくカニにまぶしてあるものを食べる。最初にシンガポールでこれを食べたときに、あまりの刺激で唇が腫れ上がった経験もある。チリとは違うまたわさびの辛さでもない胡椒の刺激はその当時極めて新鮮であった。これも最近では贅沢になって、「ああこれね」っていう感じになってしまった。人間っていつのはだから困る。次は酔っ払い海老。これもご存知の通りボールに海老を入れてその上から紹興酒をかけよくまぶす。このとき海老が苦しがってボールの中で飛び跳ねるのが味噌。飛び跳ねないと生きが悪いと文句を付けられる可能性がある。その後この海老は茹でられて出てくるというのがこの料理。薄学の私には紹興酒の意味が良く分からないのだが、身を柔らかくするのが効果なのだろうか。紹興酒の臭い味は一切しない。
今回魚はブラックバス。これを蒸して醤油をつけて食べる。これも中華系の料理としては一般的だ。私の理解では東南アジア一帯で極上とされている魚はガルーパ。申し訳ないが日本名は分からない。この魚マレーシアでもシンガポールでもベトナムでも良く出てくる。特にフィリピンでは一番おいしい魚として珍重されている。肉は白身で結構あっさりしているがしっかり脂が乗っていて私も好きな魚の一つである。個人的には他にも好きな魚も多いが、東南アジア人と食事をすると結構この魚を指名することが多い。
野菜はいつも読者からそれって何ですかと言われる「香港カイラン」。英語名は良く分からないのだが昔「チャイニーズ キャベツ」と言っていた人がいた。このカイランをシンガポールらしくチリと一緒に炒めたもの。これは結構いけた。料金はディーラーの親父が支払ったので良く分からないがサイゴンの5倍はしただろう。
シンガポールのロングビーチ周辺にはそんなシーフードの店が多く固まっている。
今回は一般のガイドブックのようなベト通でした。