訪問者シリーズ 逃げる女

Name: 虎清水権造 (2005年3月23日)

Date: 05年3月23日 11時45分37秒

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さてこのご好評の訪問者シリーズ、Junさんにも「久々のヒットですぜえ」といった感じの励ましメールをもらったが、この週末親戚にあったところ、このシリーズの過激性について女房の前で語られてしまった。まあこれも自業自得仕方がない。ここまできた以上止める訳にはいかない。ましてや「突然の訪問者」の後はどうも問題が大きくなりそうだ。
さて追われる客がいれば逃げる女ももちろんいる。これも私の先輩の話だ。
はっきり言えば私の先輩はベトナム生活12年、ずっと単身赴任で過ごされた方で、さらに悪いことに絵に描いたような「寂しがり屋」とにかく誰かがいないと電話で呼び出す。
そんな先輩に単身赴任6年目を過ぎたときからベトナム人のガールフレンドができた。もちろんこういった御国柄だから、先輩の家に入り浸りになることは無く、週に2回ほど食事を共にしてといった生活パターンが続いた。
彼女は極めて美人で頭もよくしかもスタイルもベトナム人にしては抜群。先輩が初めて会ったラウンジでもトップクラスのホステスだった。
彼女は先輩のガールフレンドになったにもかかわらず、先輩の御手当てだけを頼りに生活するのは嫌だと、その店で働き続けたが、決して新しい男をつけさせることも無く、いわゆるヘルプの立場を貫き通した。また他の男からの食事の誘いもましてやラブホテルでデートなどどんなに大金を積まれても行くような女ではなかった。それは第三者から見てもはっきりしていてかえってすがすがしいほど一線を引いていた。
そんな彼女は先輩の自慢でもあった。どんな高級なホテルで食事をとってもそのスタイルと美貌に振り向く人ばかりで彼にとって幸せの時間でもあった。



そんな先輩流石に12年も駐在が長くなると帰国命令の噂も出てくる。通常手切れ金は最低でも1000ドル×過ごした年月だから、先輩の場合最低でも6000ドル以上彼女に支払わなくてはならない。しかもこれまで彼女に対して支援として家一軒、バイク3台も購入してあげている。先輩は律儀だ。人を裏切ることはあまり好きではない。(この理屈は実際よくわからない。日本の家族はそのときどこかに飛んでいる)だから誠心誠意答えようとする。これも男の美学なのかもしれない。
そんなことを考えていたところ、彼女が酔っ払って先輩のアパートにやってきた。そして一言「別れよう」と言って疾風のごとく帰って行った。
後に先輩は私に「もし結婚するならそれはそれでいい。相応の祝い金もやろうと思う。しかし6年付き合ってこの別れ方は許せない。」
私には気持ちがよくわかる。そうなのだろうな。
その後一ヶ月間荒れに荒れた生活を送り、最後にここまで不細工なベトナム人は見たことが無いと思えるホテルのマッサージ嬢と機嫌よく歩いているのを見かけるようになった。もうどうでもよかったのかもしれない。若いだけがとりえのそんな女の子、前の彼女と違いもう人も振り返らない。はっきり行って高級なレストランはその彼女には似合わない。後輩からするともうがっかりな結末だ。
その後話を聞くことが出来た。
不細工な彼女はマッサージがうまいらしい。それが良かったとのことだが、前の彼女がよりを戻したくてアパートのロビーで待ち伏せをしているらしい。6年も付き合ったのだから一回の過ちを許して欲しい。と懇願されたとも聞いた。
それでも先輩「あの別れ方ではいはい許しましょう。と言える男はいないよなあ」と言い放ち結局、それから6ヵ月後マッサージ嬢に1000ドルだけ手切れ金を切って日本へ帰国していった。
これが日本男児なのかどうかよくわからないし、こんな生き方本当にいいのかどうか私にはわからない。とにかく私はどうもガールフレンドだの愛人を持つだの出来ない正確であることだけは事実だ。

尼姉 vol. 2が出ました。読んでね http://www.roadbazaar.com/news.php





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