気がついたら

Name: 虎清水権造 (2004年12月1日)

Date: 04年12月01日 22時36分34秒

気がついたらあっという間の12月。この4月までベトナムに駐在していたなど嘘のよう。こうやって齢を重ね死んでいくんだと実感しきりの毎日である。
天候も予想していたよりも暖冬に近く、身体的にはどうも12月を感じないが、それでもカレンダーの残りは1枚となってくると毎日が天候に関係なく脅迫的に過ぎていく。元来NHKの紅白歌合戦など何の興味もないが、昨今のK1だの曙だのが年末の季語に使われている日本に心も身体もついていけず、テレビなど見るもんかなどと思ったりしてしまう。やはり遅れたおじさんになってしまったのである。

ベトナム通信からお読みの読者の方には馴染みがあるかもしれないが、ベトナム時代のあのユニークな私の秘書が昨日女の子を産んだと報告があった。身長150cmそこそこ、体重42kgのあの彼女もお母さんかと思うと季節の到来もあわせて、ふと自分の齢を改めて思い直してしまう。思えば東京は行く先々が落ち葉で満たされ、どうもクリスマスシーズンにもあわせるかのように、広葉樹の木々もカラフルに飾りつけが完了された感もある。寂しい季節と言えばそうなるのだが、いずれにしても新しい生の誕生には心より喝采を申し上げたい。



海外に駐在の方、Junさんも含め、ご存じないと思うが、携帯電話の広告に傑作なものがある。最近では駅にも大きく張られるようになったが、例のダウンタウンの松本人志が日本人口にあわせ幼児から老人までの構成図に加わっているやつである。もっとわかりやすく言えば、日本の人口構成にあわせ、0歳児が何人、1歳児が何人と人数で構成比を表し、それをわざわざ実際のモデルを使って表現している広告である。確かテレビコマーシャルでは、「随分おばさんが多いんだ」みたいなことをいっていたような気がするが、確かにこのように実際の人数で見てみると、日本の人口は老人の方へはっきりやじろべえが傾いているのがわかる。特に大変失礼な言い方ながら「団塊の世代」を中心に日本はどうもおじさんおばさんの集団である。これでは元気のあるニッポンなどといっていられなくなる時代でもある。幸い私は「団塊の世代」には属さないが、こういった人たちが一気に老年化すると、年金だろうが医療費だろうが破綻をきたすのが目で見てわかってしまう。確かにとんでもない世の中になったものだ。

翻って人口比で少なくなった若者もニートだのフリーターだのわけのわからないこと言い出している。自分の将来を考えると目的に合っていない就職はしない。など昔かたぎの私には全く理解できない。

就職活動をしていたあの頃の私は、バカ丸出しでどうしても入りたかった「日本輸出入銀行」一本で他の就職活動を全くせず、最終面接まで進んでも落ちるなど考えもしなかった。落ちた瞬間、大学を留年して来年を目指そうと一瞬思ったが、親のすねをかじるのもここまでとそこから就職活動を行った。そんな時代だった。そんなときも親父は結構な頑固親父で就職活動に関しても一切の援助もアドバイスもしてくれなかった。それが当然の時代だった。

ただ後日わかったのだが、やはり「日本輸出入銀行」の就職活動では影で色々な人に頭を下げまわっていたようだ。

またしても話がどんどんと飛んでしまった。どうも老人になると昔のことばかり思い出してしまう。これも季節がそうさせるのかもしれない。





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