新潟中越地震
Name: 虎清水権造 (2004年11月8日)
Date: 04年11月08日 21時46分32秒
どうもこのコラム途切れがちで申し訳ない。言い訳させてもらえれば、この新潟中越地震で工場の生産計画が滅茶苦茶になり、その建て直しに奔走していたのだ。
大体「阪神大震災」と言うのにもかかわらず、新潟中越地震と大がつかないのはやはりおかしい。阪神大震災のときより震度は大きかったし、未だに孤立気味の村が多く存在するにもかかわらず、どういうわけか中越地震で終わってしまっている。マスコミのネーミング、ちょっと偏向があるのではないだろうか。
今回は新潟とはいえ、小千谷地区が大きな被害を受けている。ここは実は多くの部品工場の集まっているところで、当社も多くの部品をここから買っている。他に自動車メーカーがスピードメーターなどのメーター類をここから買っているらしい。このため、ホンダも三菱も工場のラインが1週間以上止まったらしい。三菱自動車は本当についていない。リコール問題で散々な目にあって、それがとりあえず落ち着いてきて、何年かぶりの新車を発表したとたんこの地震。部品が揃わず新車販売に影響が出ているようだ。
それにしても日本人の底力は驚嘆するものがある。小千谷地区の大半が未だに避難所生活をしているのに、地震が発生して3日間も経たないにもかかわらず従業員の60%が会社に出社して被害状況を確認しそれぞれの取引先に連絡。もちろん地震発生直後から連絡があったが、本格的になったのは3日後。4日後には生産を開始した。余震が続く中、もちろん大きな余震は全員工場から退避したらしいが、それでもすぐに職場に戻り生産計画の挽回を図る。また工場の設備を直す。など涙ぐましい努力を続けるのである。

今週にいたってはそれでも60%くらいしか従業員が出社しないことから、出社した従業員が自発的に5時間以上残業をして生産計画の挽回に努めている。これがまさに「日本株式会社」と呼ぶ風土かもしれない。
メーカー側は小千谷地区がひどい被害にあっていることから、強く言えないのだが先方からどんどん連絡が入って来る。素晴らしいシステムだ。当社の社員がお見舞いをかねて小千谷地区まで出張したが、逆に邪魔だと追い返されてしまった。
ニュースは避難している人たちやお年寄りばかりをメインに報道しているが、その裏には日本のビジネスマンの奮闘があったのだ。まあNHKのプロジェクトXに載るような話ではないのだが、ある意味で私は感動した。
日本人はやはり真面目な民族なのだ。もちろんここで頑張らないと会社の危機と一生懸命であったのだろうが、家族の悲惨な状況もあるのだろうし、自分の家ももうすぐ雪が降るのに備えて、やることが沢山あるのだろう。それにもかかわらず、とるのもとりあえず会社に駆けつけて修復作業を行う。会社愛という以前にもしかしたらそういう教育体系になって、自然に会社人間になっているのかもしれない。
私も会社員だがそこまでの苦難を乗り越えて会社に尽くすことができるのだろうか。