入梅
Name: 虎清水権造 (2004年6月12日)
Date: 04年6月12日 20時36分51秒
いよいよ日本も梅雨に入ったと言われている。しかも台風さえ接近していてどうも天気は定まらない。
日本に帰って仕事をしていてだんだんわかってきたことは、私はやっぱり海外要員だということ。今年の夏から大掛かりに中国工場の改善を目的に人が投入される。私としては中国は今までの経験から苦手な国のひとつであるが、腰が落ち着かない。もちろんこの夏の派遣人員には私が入っているわけではないが、海外経験者が再度派遣されることは想像に難くない。もちろん行き先が中国と決まっているわけでもなく、ブラジルにも関連工場があるし、また新しく工場進出も考えられているので、どこに行かされるかは全くわからない。前々から予言しているように「朝田光」の再登場は早々実現するのかもしれない。
こうして日本で四季を楽しんでいるが、これも短い間かもしれないと思うといとおしくなってしまう。日本の梅雨らしいシトシト雨も優雅に見えてしまうから不思議だ。東南アジアでは傘を持ったことが無い。申し訳ないが運転手付であったり社有車で通勤していたため傘を差す必要がなかった。それが日本へ帰り傘をさす生活をしてみると、確かにわずらわしいし、電車に忘れてしまいそうになったりと不便なことも多いが、その不便さでさえ楽しくなってしまう。本当に変な奴になってしまった。

日本へ帰ってきた当初は本当になじめなかった。
自動改札の使い方も良くわからなかった。人の切符を取ってしまったり、ひどいときは左手で切符を入れたものだから、隣の改札出口に自分の切符が出てしまうなんてことも良くあった。また地下鉄の経路もあまりの変化についていけず、電車の乗り方もうまくできなかったといっても良い。未だにエスカレーターはどちら側によって立っていたら良いのか良くわからない。
日本を離れて7年もするとこんなものかもしれない。
それでもまたしても日本を離れるかもしれないという予感がしている。まあ1年は日本にいたいが、これもどうなるかわからない。
こんな話をするとJunさんが喜ぶだけで、家族にまた文句を言われてしまうのだろう。
またシトシトと雨が降り始めた。空もどんより曇っている。
だけど誰も雨合羽を着てオートバイを運転しているわけでもなく、乗合自動車がフィリピンのように道路を行き交いすることもない。自動車はきちんと信号を守るし、昨日は雨に打たれている女学生が信号をしっかり守っているのも見た。これが日本なのだろう。出生率が下がってしまったのは憂いを感じるが、やっぱり日本人はすごいと感じてしまう。何やかや言われても「腐っても鯛」。日本は日本。元気がないとか若者が心配だとか色々心配な部分もあるが、基本的なところでは私が経験したどこよりも優れた国だと思う。
これがたとえ海外で仕事をしなければならないとしても、私のバックボーンとしていつまでも誇りに思っていることのひとつだ。