雪降る東京より愛を込めて
Name: 虎清水権造 (2006年1月31日)
Date: 06年1月31日 14時42分34秒
日本海側の大雪をテレビで眺めていたら東京も久しぶりの大雪になった。寒い寒いとは思っていたがこうやって実際に雪が降っていると目からも寒さを感じてしまう。人間て言うのはやはり観念的な動物でどうも見てしまうと実際以上に寒さを感じてしまうらしい。
昔から犬は庭を駆け回るものと聞いていたが実際には我が家の犬は雪道が苦手らしくものの15m程度でめげてしまう。なにしろ普段の日でさえガスストーブの前が彼のお気に入りの場所、どうもこれは犬でなく猫なのかもしれない。
日本が雪にもかかわらずベトナムは相変わらず暑い日々が続いているようだ。例年に無く雨が多いとは聞いていたが、それでも暑さは相変わらずで30度近い毎日を送っていると聞く。地球がいかに小さくなったからと言ってこの天気の差はいかんともしがたい。この間ニュースを見ていたらロシアとオーストラリアのシドニーの温度差は焼く70度。ロシアが約マイナス30度に対してオーストラリアがプラス40度、ともに異常気象らしいがそれでもこの差、もう少ししたらお湯さえ沸いてしまう。まだまだ地球は大きい。
そんなことを思いながら仕事をしていたら、オフィスにいきなり隣の部から来訪者が、そして「虎清水さん、年末にホーチミンのタンソニアット空港にいたでしょう」といきなり話しかけられた。彼女は久しぶりに旦那と第二の新婚旅行ではないが家族旅行をしていたらしい。その同じ飛行機に私が乗り合わせたと言うことらしい。らしいと言うのは私自身なんの覚えも無く、また誰かホーチミンで会うなど考えても見なかったことから、空港ではボーっと考え事をしていた。それがおかしかったらしい。まるで気の抜けた風船のように映っていたらしい。私の外観なんてそんなものかもしれない。

最近日本でよくやっているコマーシャルに心理学者がでてきてコメントを出すものがある。色々なパターンがあるのだが、その中で少年がパン屋に勤めている少女に告白できずに、そのうち少女が店からいなくなってしまう。これを見ていた心理学者がしたり顔で
「人間は実行したときの後悔よりも実行しなかった後悔のほうが重い」というような趣旨を言う。
江戸初期に活躍した熊沢蕃山の言葉にも「憂きことの なおこの上に 積もれかし 限りある身の 力試さん」
大変な事(つらい事イヤな事)よ、私の身にもっと降りかかってこい、自分の力は有限だがその力を試す糧(かて)としよう・・・・といった意味になるだろうか。
どうも最近反省することも多いが俗人の私が熊沢蕃山やら上記心理学者のような行動振る舞いができるわけではないのだが、どうも地団太踏んでいる現在が悔しい。
もちろん飛び込んで火中に栗を拾うなんてことできるわけないし、もうそこまで若くないことも分かっている。それでも伊能忠敬のように55歳から決心して日本測量を始めた人もいる。まだ残された時間で何かできるに違いない。どうもあせることが多い。
明日部下の母親が残念ながら亡くなったのでその葬式に参列する予定である。今年の冬は思いのほか寒い日々が続いていて、周りで多くの人が亡くなっている。それでもこの母親、「私と同い年」なのである。
人生長いようで短い。